中高年に多い不調

血糖値が高い(糖尿病)

糖尿病ってどんな病気?

血液中にはエネルギー源となるブドウ糖が含まれていますが、その濃度を「血糖値」といいます。
血糖値」は食後に上がり、インスリンというホルモンの作用によって元の状態に戻ります。
糖尿病は、そのインスリンの作用が不足したり、効きにくくなったりして血糖値が下がりにくくなり、高血糖の状態が続きます。
1型糖尿病2型糖尿病がありますが、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣の乱れが原因で発症するのが、2型糖尿病です。
初期症状では、ほとんど自覚症状がないので怖いです。
のどの渇きや、目のかすみ、多尿など症状が出てくるころには進行しています。



糖尿病で怖い「合併症」

「糖尿病」で怖いのは 合併症 です。
主に、「神経障害」や「腎臓病(じんぞうびょう)」「網膜症(もうまくしょう)」です。

糖尿病の合併症「神経障害」

初期では、足の指や足の裏側に「ピリピリ感」「じんじん」といったしびれや痛みの状態がほとんどで、手の指は進行してからしびれることが多いようです。
神経障害が進行すると、感覚が鈍くなりったり感じなくなり、傷を負っても気が付きにくく最悪は、殺菌などが感染して細胞が死んでしまい切断を余儀なくされる場合もあります。

糖尿病の合併症「腎臓病(じんぞうびょう)」

腎臓病は、腎臓の毛細血管が機能低下を起こし、尿をつくれなくなります。
悪化すると、有害物質が体内になまるのを防ぐため人工透析が必要となります。

糖尿病の合併症「網膜症(もうまくしょう)」

「網膜症(もうまくしょう)」は、目の網膜の血管が弱まり視力が落ちます。
場合によっては失明してしまうこともあります。

糖尿病の診断基準

①空腹時血糖値 126mg/dL以上
②随時血糖値  200mg/dL以上
③75gブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値200mg/dL以上
④ヘモグロビンA1c(HbA1c)が6.5%以上
①~④いずれかが確認され、糖尿病の典型的な症状がある(口渇、多飲、多尿、体重減少)または、糖尿病網膜症がある。

(日本糖尿病学会糖尿病診療ガイドラインより)

糖尿病の栄養対策

栄養対策が有効なのは、「2型糖尿病」です。血糖値が高い予備軍の人も、気を付けたい人も日ごろから気を付けていきたいですよね。

食事の注意点を守りながら毎日適度な運動を

    ●自分に合うカロリー摂取量を守る。
    ●栄養素をバランスよくとる。

1 肉なら動物性油をさけて鶏ささみや赤身の肉、魚を使う。
2 炭水化物のお米は玄米などを取り入れる。先に食べず野菜から食べるといい。
3 大豆製品・野菜・きのこ類は積極的に使う。(食物繊維が豊富な食材は血糖値の上昇を穏やかにします。)
野菜例
   
ごぼう」・「ゴーヤ」・「オクラなど
4 夕食は寝る3時間前までにとる。
【 注意したい食材 】
チーズ・バター・お酒・糖質の多いお菓子・油(オリーブ油にすればGOOD)・果物(糖質が多いのでたくさん食べ過ぎない)  

●ウォーキングなどの有酸素運動を毎日~2日に1回、30分以上行うと効果的です。



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